使い捨てプラスチックボトルにサヨナラを言おう
Saying sayonara to single-use plastic bottles
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/backstories/1165/
日本ではあまり馴染みがないかも知れません。給水所の利用についてのニュースを紹介します。
日本には給水所が少ない
私(筆者)がロサンゼルスにいたころ、ボトルに水道水を入れる習慣がついていました。マイボトルをどこにでも持っていき、1日中それを飲んでいました。空になったボトルに水を補充するのは簡単で、環境に配慮しているカリフォルニアには、たくさんの水を補充する場所がありました。
どこでもこのようなことが出来るとは思っていませんでしたが、東京に戻って、あまりにも水を補充する場所が少ないことにショックを受けました。都市部には水を補充する場所が珍しかったのです。
広大な私鉄が走っている東京メトロでは、2015年には198もの噴水スポット(水を入れられる場所)があったと言われています。5年たった今、それはなくなってしまいました。
有名な山手線でも、給水所はありません。東京駅にあった最後のスポットも、去年の9月になくなってしまいました。
楽な方に流れる人々
東京の給水所に何が起きてしまったのでしょうか?給水所がなくなってしまった原因は、ボトル入り飲料の増加が原因です。1980年代に、最初のプラスチックボトル入りの飲料が売られるようになってから、需要は増えています。
ペットボトルリサイクル協会によると、2018年度には、252億本ものプラスチックボトルが日本で売られました。この記録は、その前の年から6.9%増え、またその量は、一人当たり200本という量です。言い換えると、これは給水所の使用が確実に減少しているということを意味しています。
給水所を復活へ。マイボトルブームを追い風に?

しかし今、いくつかのビジネスで給水所を復活させよう・給水所の使用を奨励しようという動きが出ています。過去数年で、使い捨てプラスチックが引き起こす環境へのダメージに気づき始めた人が出てきているからです。
去年の9月、2人の起業家が「My mizu」を立ち上げました。これは、ユーザーの近くにある給水ステーションとユーザーをつなぐアプリです。最近では、ブランドイメージを高めるために企業をこのプラットフォームに参加させることに取り組んでいると言います。
これまで、日本全国の6500もの給水ステーションをアプリに登録しました。これには、470のカフェ・お店・ホテルが含まれます。
起業家の一人、ルイス氏は「プラスチックボトルの使用を減らす活動は楽しい。他と同じように、日本でも水を補充することを望ましいと思えるようにしたい」と話しました。
有名メーカーが名乗りを上げる

無印良品で知られる「 MUJI 」は、7月にプラスチックの無駄を削減することに名乗りを上げました。ここ最近まで、「 MUJI 」は1年間に100万本もの水のボトルを売っていました。現在、MUJIはその販売を止め、その代わりに全国100を超えるアウトレットに給水所を設ける予定としています。
それらは、お客さんだけでなく「誰でも」利用できるということです。
「飲料メーカーは水を売ることを止めないでしょうが、私たちはやります」そう話したのは、これを率いている(チームリーダー的なもの?)島崎さんです。
「私たちは、お客さんがボトルに水を補充した後、達成感を感じるようになって欲しい」とも話しました。
加えて、MUJIは最終的に全国の400店舗で給水ステーションを導入するように計画しているということです。そして、プロジェクトはコロナウィルスのパンデミックの中も進行中で、お店は一日何度も給水ステーションを消毒するように注意しています。
大阪大学で環境問題を研究している原田さんは、「技術的に先進国である日本という評判が、プラスチックごみを無くす動きを取ることを難しくしている」と話しました。
彼はまた、「日本はガスを節約する自動車、エネルギー効率の良いエアコンと、そのテクノロジーで知られています。私たちは既に高効率な燃焼炉も持っています。しかしそれはほとんどの都市にとってはお手頃な値段ではなく、環境問題に取り組むためにはコストがかかります。ですので、そもそも古いインフラに頼るのではなく、そもそもとしてプラスチックを削減するために個々人が活動する必要があります」とも述べました。
小さな一歩から
私(筆者)は最近、Mymizuアプリで見つけた六本木のカフェに行き、ウェイターに水の補充をお願いしました。誰しもがやることではないと思ったので、少し緊張しました。ウェイターは、冷たい水を注いだ後に、「あなたが3人目です」と言いました。
私は一人ではなく、望むべくはもっと多くの人がこれを当たり前にすることです。何年もの間、プラスチックボトルを削減することは難しいテーマでしたが、今、行動をするための機は熟しています。
終わりに

思い返してみれば、私も缶コーヒーやペットボトル飲料を毎日のように買います。マイボトルは持っていません。会社では、ウォーターサーバーがあるので、もしマイボトルがあれば給水し、使いまわせるでしょう・・・。
本音では、僕一人が変わっても・・・と思ったりもしますが、マイボトルの購入を検討したいです。
それでは、本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。