ボーイングがジェット機の注文を一部失ったようです
Boeing loses more jet orders
https://edition.cnn.com/2020/08/11/business/boeing-orders-deliveries/index.html
こんにちは!毎日ニュースブログの社畜です。本日は航空機メーカー大手、ボーイングの受注状況に関するニュースを紹介します。
ボーイング社は、7月に43機のジェット機の注文を失ってしまいました。
しかし、実際にはトラブルを抱えた航空機メーカー(ボーイング)にとっては、注文の改善の機会となります。
・・・一体何が改善何でしょうかね??
今回のキャンセルは737MAX機
最近キャンセルされた注文は、ボーイング737MAXという機体で、ベストセラー機です。しかし、この飛行機は2019年に346人が亡くなってしまった重大な墜落事故を2件起こしてしまっています。その後、737MAX機の運航は停止されています。
運航停止の延長はあるものの、今回の新型コロナにより引き起こされた世界中の航空会社の運航停止・大規模な損失が発生するまでは、ボーイングは737MAX機の受注キャンセルの嵐を見ることはありませんでした。
今回、ボーイングが発表したこととして、今年上半期で377機の注文がキャンセルされ、そのうちの60機は6月にキャンセルされました。
直近でキャンセルされた注文のほとんどは、飛行機のリース会社からの注文です。飛行機のリース会社は、ジェット機を購入してそれを他の航空会社に貸しています。
キャンセルされた7月の注文に加えて、ボーイングは9つのジェット機の注文を再分類しました。会社の注文と言えるようなものなのかどうか、不確定なものがあります。
不確定な注文と言われる理由は、ボーイングへの注文からの脱却を希望しているような航空会社の、財政上の問題によって引き起こされる可能性を考慮してのものです。要は、いつキャンセルされるか分からないようなものを果たして「注文」として扱って良いのか?ということです。注文100件あります!!(95件は多分キャンセルされる)じゃぁ、それは正しい注文ではないですよね。
キャンセルの詳細については、特に公開されてはいません。
飛行機の受注について

ボーイングは、先月から新規受注がありません。一方で、いくら注文がキャンセルされたり・適切な注文なのかどうか再分類しているとはいえ、ボーイングには依然として4500件の航空機のバックオーダーがあります。それでも、主要な航空会社のお客さんは現金を節約しようとして、これらの航空機を出荷してもらうことに対して乗り気ではありません。(弊社もそうですが、購入したものの代金をいつ・どれくらい払うというのにはタイミングがあります。製品が納入されたタイミングは、そのうちの一つですので、そういう意味でも出荷を希望していない・キャンセルしたいのでしょう。)
ボーイングが配達した飛行機は、7月にわずか4機、787ドリームライナー2機、貨物機2機でした。
これは、ボーイングが5月に生産した飛行機の数と同じで、生産量は12年近くぶりの低さでした。
ボーイングは5月に、健康問題への対応として工場が閉鎖された後生産を拡大させました。しかし、7月の出荷の遅れは、ジェット機の需要が低いことの1つの兆候です。ほとんどの航空会社は、かなりの割合の機材を固定し、新規調達を絞っており、パンデミック前のスケジュールのごく一部でしか運行していません。出荷の減少はボーイングにとって悪いニュースです。ボーイングは、飛行機の販売から収益の大部分を獲得しているからです。

航空関連業界は、今後縮小するでしょうね。日本でも、直接は絡んでないですがエンジンなどのパーツを作っているメーカーは無数にあります。これらが受注減でやられていくようになるのでしょう。新型コロナで斜陽になっている業界は、ますます苦境を強いられることになるでしょうね。宇宙関連?とかに参入できれば少しはチャンスが生まれるのでしょうか・・・?
それでは、本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
ボーイング関連の記事については、下記一つだけ書いていますので、興味があれば読んでみて下さい。