黒人、ラテンアメリカ人、ネイティブアメリカンの人々は、他の人種の4倍の割合で入院しています
Covid-19 is sending Black, Latino and Native American people to the hospital at about 4 times the rate of others

人種によって、新型コロナでの入院割合に差が出ています
新型コロナに感染した黒人、ヒスパニック、およびネイティブアメリカンの人々は、他の人々よりも約4倍も入院する可能性が高いと、米国疾病予防管理センター(CDC)のデータは示しました。
3月1日から11月7日までの8か月間に、7万件以上の入院件数がCDCに報告されました。
CDCのデータによると、ヒスパニック系またはラテン系住民が入院となる割合は、非ヒスパニック系白人の割合の約4.2倍にも達しました。
CDCによると、同じことがアメリカインディアンまたはアラスカ先住民と非ヒスパニック系黒人にも当てはまっているということです。
調査結果は、白人以外のアメリカ人が新型コロナウイルスの大流行によって大きな打撃を受けたという報告と一致しています。黒人とヒスパニック系の子供たちをはじめ、どのような年齢についても、新型コロナの症例の数は他のグループよりも多くなっています。ウイルスに感染した黒人とヒスパニック系の人々も、今年の夏、異常に高い割合で死亡しました。
保健当局はこの傾向について、何ヶ月も注意するように呼び掛け続けていました。また、公衆衛生の専門家は、これらの人種の人々が新型コロナに感染し、入院となってしまいやすい原因に対処しない限り、それは変わらないと言っています。
ジョンズホプキンスの健康センターの所長である、リサ・クーパー博士は、次のように述べています。
「私たちは、この病気を治療する方法だけでなく、マスクを着用してソーシャルディスタンスを確保・維持することで新型コロナ感染を予防する方法について多くのことを学びました。しかし問題は、病院などのヘルスケア施設にアクセスすることができず、問題を抱えている人々にとっては、決して良くなっているわけではないということです」
ラテン系アメリカ人やアフリカ系アメリカ人を含む一部の有色人種は、保険に入っていなかったり、医療制度そのものに不信感を抱いていることがあると言われています。高血圧、心臓病、糖尿病、肥満などの症状の発生率も高く、新型コロナに感染した際の重症化につながる可能性があるとクーパー氏は述べています。
さらに、社会疫学者であるチェン氏は、より多くの有色人種が、ヘルスケア、食料生産、公共交通機関などのウイルスにさらされる危険性の高い仕事をしていると話しました。
これらの人たちが病気になってしまった場合、財政的に彼らが家族を養ってくことに影響することを恐れています。
「実際には新型コロナ感染が疑われるような症状があったとしても、家に居続けるということが選択できない人たちがいるのです」とチェン氏は話しました。
終わりに
アメリカは多民族国家ですので、単純に「新型コロナ感染」と言っても、どの人種が、どれくらいの割合で・・・というのをすぐに調べだします。
日本は、ほとんどが日本人なので「新型コロナの人種による感染の差」など、大半の人は気にしていないでしょう。
国によって、ものの見方が全然違うということです。
ただ、どこの国でも同じ部分はあります。今回の記事だと、「リスクの高い仕事をしている人々」や「家族やお金のためにコロナっぽくても働かないといけない人たち」が共通しています。
社会的弱者に対してどのようなことをするのかも、国家のスタンス次第なのでしょうが、同じようなことで、同じように悩んでいるという事実は、世界共通なんだなと改めて実感しました。
それでは、本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。